岐阜日石グループ 7つの行動指針

2018年秋。岐阜日石グループとして、初の行動指針が制定されました。
まずはその制定の背景を、和田社長にお聞きしました。

社長「2016〜17年頃にかけて、社員の想いを一つにしていくにあたり、日常のルールを言語化する必要があると感じ始めました。そこから社内で議論を重ね、2018年に7つの行動指針を制定したわけです。」

「もちろん制定しただけでは、社員の意識や行動も変わらないため、勉強会や部署ごとに指針の読み合わせなども毎月実施するようになりました。2021年からは、指針をテーマに仕事のエピソードを書いてもらっています。」

– それがこのエピソード集である「結(つなぐ)」なのですね。

社長「そうですね。当グループは数百名のスタッフが働いており、年齢も15〜75歳まで幅広く、多様な経歴を持っています。そのような中でも、個々の良い取り組みをお互いに共有していくことが大切だと考え、2021年から”結”(つなぐ)を毎年作成するようになりました。」

「この”結”(つなぐ)というネーミングには、 ”社員同士が手をつなぐ” と、 ”未来につなぐ” の2つの意味を込めています。会社が永続的に続いていくためには、私自身が経験してきたことを社員の皆さんに伝え、 ”未来におくる” ことが大切だと感じたからです。」

– 行動指針といえば、社員を統制するような固いイメージがありますが、岐阜日石グループの7つの行動指針には、社長自らの想いと会社の未来を考えた内容になっているのですね!

 


続いて、そのエピソード集である ”結”(つなぐ)”の中で、「2023年度 最優秀エピソード賞」を受賞したモビリティ事業部のSさんに、その想いをお聞きしました。

– 最優秀エピソード賞の受賞おめでとうございます。まずは、Sさんの入社の経緯を教えてください。

Sさん「私は2020年のコロナ禍に、事務パートとして岐阜日石に入社しました。ちょうど子育ても一息ついた頃で、1年後に正社員に登用していただけました。」

– 現在はどんな仕事をしているのですか?

Sさん「モビリティ事業部では3000台ほどあるリース車両(個人や法人のお客様)の事務管理をしています。例えば点検整備の段取りやタイヤの保管管理、お問い合わせ対応などです。」

– 3,000台ですか!? すごいボリュームですね。それでは、本題に入りますが、Sさんのエピソードのテーマは “7.コンプライアンス(法令遵守)を徹底しよう” でしたが、どのような想いで書かれたのでしょうか?

Sさん「2023年夏は、ある中古車販売企業の不祥事が世間を賑わせていました。それについて、朝礼の時間にリース課のメンバーで話し合ったことがきっかけです。」

「その話し合いの中で、やはり短期的な利益ではなく、長期的な利益を考えていかなければならない。そして、お客様のことを考えて仕事をしていれば、短期的な利益を追求するために不正をすることはないだろうと感じたからです。」

 

– 確かにあのニュースは衝撃的でしたね。エピソード集の最後に記載されている、”これからも『7つの行動指針』を羅針盤として、仕事に取り組んでいこうと思います。”というフレーズが印象的でした。

Sさん「実は、目の前のオフィスの壁に『7つの行動指針』が貼ってあるんですよね。そのため、常に指針を意識していますし、何か迷った時の”羅針盤”になっています。」

– その『7つの行動指針』の中で、他に意識されている項目はありますか?

Sさん「私は、『4.自ら考え、自らの意見を発信しよう』の項目を特に意識しています。他者に思いや考えを伝えることは難しくて、私も得意ではないのですが、誰も心を読めるわけではないので言葉でしっかり伝えないと自分の思いは伝わらないですよね。いつも恐れずに発信していこうと思わせてくれる項目です。」

– 最後に、最優秀エピソード賞を受賞した時のお気持ちを聞かせてください。

Sさん「まず、とても驚いたのと同時に、すごく嬉しかったです。賞やトロフィーをいただく機会は学生時代くらいですからね。トロフィーは自宅の玄関に飾ってありますし、娘にも自慢しましたよ。このような賞をいただく機会を設けていただいたことに感謝しかありません。」

  

2018年に制定された「岐阜日石グループ 7つの行動指針」。
社長の想いが詰まったこの指針も2024年秋に丸6年を迎え、多くの社員の心に届いていることを感じました。
そして、その想いと行動がお客様へと伝わり、創立100周年に向けて、会社の更なる発展へと繋がっていくはずです。


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