サービスステーション
係長
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入社のきっかけ
KeePerコーティングの技術コンテストで全国4位の実績を誇るM.Hさん。当時の想いや取組み方、そして今後のビジョンなどをお聞きしました。
– まずは子供の頃の思い出を聞かせてください。
「よく両親にドライブに連れて行ってもらったことを覚えています。当時から車に興味があって、どちらかといえば男の子のような感じでした。好奇心旺盛でアクティブなところも今と変わってないですね。球技が好きで小学校の頃は野球やサッカー、中学生の頃はハンドボール部に入って、1年生からスタメンでしたよ^ ^」
– すごい! 運動神経がいいのですね!!
「女性の中ではいい方かなと思います。体を動かすことが好きなので、高校生の時に岐阜日石のサービスステーションでアルバイトを始めました。その中で、お客様と関わることがすごく楽しく感じられるようになってきて…もっとお客様のためになる働きがしたい、整備や作業にも携わっていきたいと思っていた時に、社員にならないかとお声がけいただきました。社員になってからは整備業務も覚えながら、一つ一つの仕事に責任を感じ、数字も意識するようになりましたね。」
– 接客と整備ですと、どちらがお好きなのですか?
「どちらも好きですが、まずは接客をして注文をいただいた後に作業があるので、やはり接客が大切ですし、それがうまくできると嬉しいですね。」
KeePerコンテスト 初出場
– 入社1年後にカーコーティングの大会に出場されたとお聞きしました。
「はい。2017年にコーティングの技術コンテストである"KeePer技術コンテスト"の岐阜県大会に出場しました。仕事でも少しづつお客様のコーティングを担当してましたので、結果として岐阜県大会で3位になることができました。」
– いきなり3位ですか!? すごいですね。
「いえいえ。順位よりも、その大会に出てよかったことは、他社の素晴らしい技術者と交流できたことでした。そこから、全国にはもっと上がいるんだろうなと視野を広げるようになり、更なる高みを目指したいと思うようになりました。」
– 岐阜県で1位にならないと全国には行けないのですか?
「はい、そうです。ですから、次はどうしても岐阜県1位になりたい、全国のステージに進みたいという思いで翌年の大会に向けて1年間猛特訓をしました。個人練習はもちろん、お客様のコーティングをする際の事前ヒアリングや施工後の感想を聞いて、自分では見落としているポイントに気づかせていただきました。」
– お客様は具体的にどのような点を気にしているのでしょうか?
「お客様の車はお客様自身が一番理解していますし、感覚も全然違うので一概には言えませんが、例えばドアノブの隙間とかヘッドライトのくすみだったりとかですかね。求められるポイントもツルツル具合なのか、水の弾き具合なのか、見た目の輝きなど様々ですので、その要望に応じて重点的に施工する部分も変わってきますね。」
– コーティングって本当に奥が深いですね!
そして全国大会へ
– 翌2018年はどうだったのでしょうか?
「スタッフやお客様のおかげで岐阜県大会で1位になることができ、全国大会へと駒を進めることができました。全国大会は47都道府県から1名ずつ参加して、その47名がまずは初日に競技をします。その点数の上位12名が翌日の決勝に進めるのですが、私は予選敗退となったため2日目は見ているだけになってしまって…。ものすごく悔しかったですが、その中でもファイナリスト12名の技術を真剣に見させてもらって勉強してきました。」
– 全国大会にもなると益々レベルが高くなるのですね…。翌2019年も出場されたのですか?
「はい。そこからまた1年かけて準備をした結果、岐阜県チャンピオンになり、再び全国に行くことになりました。今回は予選を通過し、2日目の決勝でも4位になることができました。」
– 全国4位!!すごいですね!!どのあたりが評価されたと思いますか?
「コンテストは、主に”プロセス”と”仕上がり”の2つの視点で評価されます。見た目の部分も大切なので、練習では自分の作業を動画を撮影し、家で客観的にどう見られているか確認していました。女性ならではの ”しなやかさ” や "柔らかさ" を活かすため、コンテストの時期はランニングもして5kgほど体重を落としましたね。」
– そこまで徹底されているのですね。
「競技には”タイム”の観点もあるのですが、焦って作業をするのではなく、手数を少なくすることを意識しました。そもそも、お客様の車をコーティングする時にタイム設定して焦って作業することが本当にお客様のためになるのかと考えた時に、絶対にそうでないですよね。このコンテストで1位や2位になっても自分の称号にすぎないので、ここで高めた技術をお客様の車のコーティングに活かすことを第一に考え、そのために細かい部分の配慮や作業方法を研究していました。」
– 全国4位になった瞬間はどうでしたか?
「悔しい気持ちもありましたが、それよりも車の施工をさせていただいたお客様や練習につきあってくれた上司や同僚、そして応援いただいた会社の皆さんの顔が走馬灯のように出てきて、感謝の気持ちが溢れました。本当に嬉しかったですね。」
今後のビジョン
– 最後に今後のビジョンを教えてください。
「現在は係長として、お店を任されるサブマネージャーという役割を担っています。特に部下や後輩の育成を意識していて、次世代を担っていく人材を育成しながら、自分自身も成長していきたいと考えています。」
「実は数年前に係長になった頃、部下に仕事を任せることが不安だったのです。ただ、実際に任せてみると自分自身が思っているよりも、すごく成長したことがあって...。一生懸命に取り組む姿を見ていたら、自分が守ってあげたい気持ちが逆に部下の成長を妨げていたのだと感じました。それ以来、失敗をしても私が必ずカバーするので、みんなには存分にチャレンジしてもらおうと考えるようになりました。本当に部下から学ばせてもらいましたね。」
– コーティング技術の伝承についてはいかがですか?
「人の強みや体型は個々に違うので、私が培ってきた技術を教えつつも、その人の能力を引き出し、その人に合わせた形で習得してもらうことが理想ですね。この技術やノウハウを次世代に繋いでいくことが私の使命だと思っています。」
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昨年、M.H.さんのコーティング技術に魅せられ入社した1名の新卒社員は、現在M.H.さんと同じサービスステーションに勤務しています。
全国大会4位まで登り詰めたコーティング技術が、一人の若者の人生を変えていく。
M.H.さんが切り拓いた道は、確実に次世代へと繋がっていることを感じたインタビューでした。