保険部門
部門長
保険部門
部門長
FD宣言とは
2025年7月1日。
岐阜日石株式会社は「FD宣言」を発表しました。
FDとは、日本語で「受託者責任」と訳される”フュデューシャリー・デューティー”の略であり、FD宣言は保険代理店業務における「お客様本位の業務運営」に関する方針を策定したものになります。
今回は、保険部門の責任者である山本和義 部門長にFD宣言策定への思いをお聞きしました。
− 山本部門長はどういった経緯で岐阜日石に入社されたのでしょうか?
山本部門長「私は大手の保険会社で30年以上働いてきまして、50代後半に岐阜日石の保険部門に出向という形で勤務することになりました。ちょうど3年間の出向期間を終えた59歳の時に岐阜日石に転籍をして、今に至ります。」
− 保険のお仕事一筋ですか!まさに保険のプロフェッショナルですね。今回策定された「FD宣言」とはどういったものなのでしょうか?
山本部門長「2017年に金融庁が策定した『顧客本位の業務運営に関する原則』という7原則があるのですが、近年は企業がお客様をないがしろにした問題が起こりましたよね。そうした問題を受けて、改めて保険代理店も含めた金融事業者は、顧客本位の運営をするために方針を定め、公表しましょう、というものになります。」
− 金融庁が推奨している方針が土台になっているのですね。
FD宣言の背景と目的
− 岐阜日石としてこのFD宣言を策定した背景を教えてください。
山本部門長「当社は長年岐阜を拠点にガソリンスタンドを運営していますが、1970年代から保険業も行なっております。今回のFD宣言は、会社としてはもちろん、保険部門としても改めてお客様のことを最優先に考えていきたいという思いがあり、策定させていただきました。」
「FD宣言そのものは金融事業者を対象にしているため、主は保険部門ということになりますが、スタンドでも自動車保険などを取り扱っていますので、当社の全社員が対象であり、大切にしていくべき宣言になるのです。このFD宣言を社内外に周知することにより、今まで以上にお客様へのサービスレベルを上げていくことを目的としています。」
− FD宣言には”5つの活動方針”が掲載されています。これについて詳しく教えてください。
山本部門長「当社のFD宣言には次の5つの方針を定めています。これは前述しました金融庁が出している7原則と、当社の経営理念である”岐阜日石プライオリティ”や”8つの行動指針”を照らし合わせながら策定しました。結果として、5つの方針になったのです。」
– 確かに岐阜日石プライオリティや行動指針とリンクされていますね。これなら社員の方にもストレートに伝わりやすいですね。
5つの方針の中で
− 5つの方針の中で、特に力を入れている項目はどれになるのでしょうか?
山本部門長「すべての項目が大切ですが、方針1の”企業風土の醸成”は、会社として特に力を入れていきたい項目です。最近も健康経営優良法人の認定取得やハラスメント研修の開催など、よりよい企業風土の醸成に力を入れています。」
− まずは社員が働きやすい環境を整えることが、お客様本位の業務運営に繋がっていくのですね!では、長年保険業に携われてきた山本部門長が大切に思う項目はありますでしょうか?
山本部門長「そうですね…私は方針2の”お客様の正確なニーズ把握と重要な情報の提供”も大切だと考えています。やはり我々自身が、お客様の本当のニーズを分かっていない、理解していない部分があったりします。実際、9割のお客様は自動車事故を起こさないため、自動車保険の契約内容などを見直したりせずに、毎年同じ内容で契約更新される方が多くいらっしゃいます。」
「ただし、お客様の家族環境の変化など、こちらから聞いた上でご提案できることもありますので、こちらからしっかりとニーズを聞き取り、お客様が気づいていないところまで情報提供していくことが大切だと思います。その部分に関しては、年1回の契約更新の際に社員全員で意識して取り組みたい部分ですね。」
FD宣言に込めた思い
− 最後に、FD宣言に込めた想いをお聞かせください。
山本部門長「これまで多くの会社が”お客様本位”とか”お客様支援”というメッセージを出していましたが、それでもBM社のような問題が起こってしまうということは、本質的にお客様のことを理解することがいかに大切かを感じた一件でした。」
「私たちは、今回のFD宣言をきっかけにして、改めてお客様のことを第一に考え、理解し、最適なご提案ができるよう努力していきます。そして、PDCAを継続的に行うことによりサービスレベルを向上させ、お客様満足度を高め続けていきたいと思います。」
- - -
35年以上に渡り、保険業界で仕事をしてきた山本部門長。
保険部門のトップとして、今回のFD宣言を牽引し策定したその思いの背景には、保険を取り扱う金融事業者として改めてお客様と真摯に向き合い、信頼関係を醸成する企業風土を作りたいという強い思いでした。
その思いはFD宣言を通して、岐阜日石全社とお客様に広がっていく。そんな未来がイメージできたインタビューとなりました。